地元なじみ。
高1*文化祭 前編
付き合って初めての夏が終わり、冬の気配を感じる――高校1年生の11月。
「藤沢さん、今帰り?」
「林くん」
「一緒に帰ってもいい?」
夏休みが終わった後から私は、当初の予定通り高校近くの塾に通い始めている。
クラスメイトの林くんも通っていて、塾のクラスは違うけれど、こうして時間が合った時は一緒に帰ることもある。
もちろん、早川くんも了承済だ。
最初話した時は、嬉しいことに少しヤキモチを焼いてくれたみたいで、悩んでいた。
私も悩ませたくはなかったし、確かに早川くん以外の人と一緒に帰るのもどうなのかな、とも思ったけれど。
「林と帰る方が安心ではあるか……」と心配性が勝ったようで、このようになっている。
ちなみに早川くんと林くんは同じ中学。
早川くんから林くんに付き合っていることを伝えてくれたみたいで、林くんは私たちの関係を知っている。
……この、付き合っていることを言うか言わないか問題。
今、私の中で悩みの種でもある。
隠すつもりはないのだけれど違う学校である以上、わざわざ彼氏います、みたいに言うのも変かなと思っていて。
うちの学校にも早川くんと同じ中学校だった人は結構いるから、そんな早川くんの名前を勝手に出すのも躊躇われる。
けれど……やっぱり私の彼氏は早川くんです!と言いたい時もあって。
我ながらワガママである。
その辺りも早川くんと話したいのだけれど、最近はなかなかゆっくり会えていない。
というのも、私の塾が早川くんの部活休みの日と思いっきりかぶってしまって、今は週1の夜ご飯も難しくなってしまった。
加えて、この前までテスト期間だったというのもある。
塾のない日の部活後の短い時間でも、会えるなら会いたいのだけれど。
疲れているかな、という遠慮で声をかけられず……
早くゆっくり時間を作って会いたい。色々な話をしたい。
何より……私が早川くん不足でそろそろ限界だ。
「藤沢さん大丈夫?降りるよ」
「あっ……ごめん、ボーっとしてて」
林くんに声かけてもらって、地元の駅に着いていたことに気づく。
「ひなたのこと?」
「あっ!……いや……」
林くんにもバレバレのようで、恥ずかしくなりながら改札へ進む。
「そういえば、藤沢さんは北高の文化祭行く?」
「あ、来週だっけ?」
「そうそれ」
そうだ、早川くんは文化祭の準備もあって、最近より忙しそうだったんだ。
もう来週か……ん?
あれ?……あれ?
「ひなたと一緒に回るの?」
「……私、結局誘われてない」
「え……」
「藤沢さん、今帰り?」
「林くん」
「一緒に帰ってもいい?」
夏休みが終わった後から私は、当初の予定通り高校近くの塾に通い始めている。
クラスメイトの林くんも通っていて、塾のクラスは違うけれど、こうして時間が合った時は一緒に帰ることもある。
もちろん、早川くんも了承済だ。
最初話した時は、嬉しいことに少しヤキモチを焼いてくれたみたいで、悩んでいた。
私も悩ませたくはなかったし、確かに早川くん以外の人と一緒に帰るのもどうなのかな、とも思ったけれど。
「林と帰る方が安心ではあるか……」と心配性が勝ったようで、このようになっている。
ちなみに早川くんと林くんは同じ中学。
早川くんから林くんに付き合っていることを伝えてくれたみたいで、林くんは私たちの関係を知っている。
……この、付き合っていることを言うか言わないか問題。
今、私の中で悩みの種でもある。
隠すつもりはないのだけれど違う学校である以上、わざわざ彼氏います、みたいに言うのも変かなと思っていて。
うちの学校にも早川くんと同じ中学校だった人は結構いるから、そんな早川くんの名前を勝手に出すのも躊躇われる。
けれど……やっぱり私の彼氏は早川くんです!と言いたい時もあって。
我ながらワガママである。
その辺りも早川くんと話したいのだけれど、最近はなかなかゆっくり会えていない。
というのも、私の塾が早川くんの部活休みの日と思いっきりかぶってしまって、今は週1の夜ご飯も難しくなってしまった。
加えて、この前までテスト期間だったというのもある。
塾のない日の部活後の短い時間でも、会えるなら会いたいのだけれど。
疲れているかな、という遠慮で声をかけられず……
早くゆっくり時間を作って会いたい。色々な話をしたい。
何より……私が早川くん不足でそろそろ限界だ。
「藤沢さん大丈夫?降りるよ」
「あっ……ごめん、ボーっとしてて」
林くんに声かけてもらって、地元の駅に着いていたことに気づく。
「ひなたのこと?」
「あっ!……いや……」
林くんにもバレバレのようで、恥ずかしくなりながら改札へ進む。
「そういえば、藤沢さんは北高の文化祭行く?」
「あ、来週だっけ?」
「そうそれ」
そうだ、早川くんは文化祭の準備もあって、最近より忙しそうだったんだ。
もう来週か……ん?
あれ?……あれ?
「ひなたと一緒に回るの?」
「……私、結局誘われてない」
「え……」