地元なじみ。
気づけば、もうすぐ頂上だった。
全く見ていなかった外の景色が視界に入ってくる。

「ライトアップ、綺麗だね……」
「ああ」
「あんなに大きかったクリスマスツリーも小さいね」

隣に座る陽向に背を向けるように外を見ていたら、後ろから抱きしめられた。
そして陽向は体重をかけながら私の肩に顔を乗せた。

「ふふっ、どうしたの」
「……別に。景色もいいけど、朱莉とくっついていたいだけ」
「なにそ……」

嬉しい言葉に振り返ろうとした時、また唇をふさがれた。
それは長い長いキスで。嬉しいのだけれど、少し驚ききょとんとしてしまう。

「よく言うじゃん。観覧車の頂上で……って」
「あ……」

外を見ると、頂上を過ぎた後だった。
きっと……キスしている時は頂上だったのだろう。

「嫌いになんて……なれるわけない。大好き……」

返事の代わりのように、陽向からまたキスが降ってくる。
けれど、目的を忘れていることに気づいて、陽向の胸元を押す。

「ま、待って……」
「?」
「プ、プレゼント交換は?」
「後で。今はこっち」

そう言って、まだまだ続くキス。


結局そのまま、観覧車の1周が終わった。
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