地元なじみ。

「あ、あのね!何がいいか本当に悩んで……」
「うん」
「どんどん分からなくなって迷走して……」
「うん」
「自己満のもの選んだかもって思ったり……本当にこれで喜んでもらえるか不安なんだけど……」
「うん」

観覧車の後ショーを見て、私たちは地元に戻ってきた。
私の家の近くの公園のベンチに座り、ようやくプレゼント交換をするところだ。

いつも以上の人混みの影響か、ショーの後はグッズショップにも寄れずにそのまま人の波に流されて出口へ向かうことになってしまい、あのペアキーホルダーは買えなかった。
残念だけれど、陽向も言ってくれた通り、またいつでも来れる。
その時に買えたらいいな。


さて、プレゼント交換。
後からは出しにくくなるから私から……と思ったけれど、やっぱり緊張する。
実を言うと、あまり自信がなくて。
定番のマフラーかなと思ったけれど、偶然にもその頃、陽向はマフラー苦手で着けないということが判明し……私の迷走は始まった。

12月に入ってからはずっとプレゼントのことを考えているくらいに悩んでいた。
のんちゃんや平塚くんたちに相談もしたけれど、やっぱり陽向のこと考えて私が選んだものがいいよねと言われた。
そして、私もそう思う。
だから、陽向のことを想って必死に考えて選んだけれど……不安すぎる。


そんな言い訳を並べる私に、陽向はものすごく甘い目を向けて相槌を打ってくれている。
何でそんなに甘くて嬉しそうなのかは、もうよく分からない。

意を決して、クリスマスプレゼントを渡す。
陽向が包みを開けている間、破裂しそうな程心臓は大きく動いて、お腹がキュッとしてくる。

「バスケのTシャツに……バスパン」
「ごめん、クリスマスにバスケのウェアってのもどうかと思ったんだけど……1番陽向が喜んでくれるかなって……」

マフラーがダメならアクセサリー……とも一瞬考えたけれど、陽向が全く興味なくて着けないのも知っている。
私としても、陽向にアクセサリーは違うような気がして。
前に、バスケ部の練習がハードで、練習着が足りなくなってきたと言っていたのを思い出して、Tシャツとバスケパンツを選んだ。
せめてもの想いで、ちょっと高めの有名スポーツブランドのものにしてみた。

「ありがとう。これ前から欲しかったけど手が出なかったから。すげー嬉しい」
「よかった……」
「たくさん悩んでくれて……ありがとう」

私の頭をポンポンしながら、自分の方へ寄せる。
陽向の肩にもたれかかって、ホッと一安心だ。
< 195 / 197 >

この作品をシェア

pagetop