地元なじみ。


「これ、早川くん自分で選んだんだって!ちょっと意外だよね〜」

三島くんからもらえで喜ぶ梓ちゃんの話を聞いたのち、私は早川くんの話題を出す。
すると、聞いていた梓ちゃんが一言発した。

「あかり、早川くんのこと好きなんじゃない?」
「…………え?」

街灯が照らす道に、長く伸びる私たち2人の影が止まる。
梓ちゃんの言葉に思わず足を止めてしまった。

「あかりがそんなに自分から男子の話するの珍しいし、何よりすごい嬉しそう」
「……そう?」
「あと気づいてないかもだけど、さっきから早川くんからもらった袋ばっかりチラチラ見てるよ」

全く気づいてなかった……
いやでも好きって……それだけで……さすがにそれはないと思う。

「まぁ、ゆっくり向き合ってみなよ。好きでもそうじゃなくても、別にどっちでも悪いわけじゃないんだから。でもね、恋って楽しいよ」

そう言われたところで、いつものバイバイする場所に着く。
梓ちゃんと別れた後も、梓ちゃんの言葉や早川くんからのお返しのことがグルグル頭をめぐっていた。

考えすぎてあまり記憶がなくフラフラと歩いていたけれど、無事に家に着いた。帰巣本能って素晴らしい。


< 22 / 92 >

この作品をシェア

pagetop