地元なじみ。
「うるさいよね、ごめんね。後でそれとなく言っておく」
「あ、のんちゃん。ありがとう、でも大丈夫だよ?」
「学校でもよく話しかけてる。けど……早川くん基本塩対応だから安心していいよ」
「あっ安心ってそんな……!」
自習室に私たちの他にもう1人だけいたのが、これまた早川くんたちと同じ中学校の辻堂 望(つじどう のぞみ)ちゃん。通称のんちゃん。
クールでものすごく落ち着いているのんちゃんは、元々小学校の頃から通っていたけれど、最近こうやって自習室で一緒になったりしたことで、もっと仲良くなった。
今の会話の通り、私の気持ちはバレてしまっている。
「美玲には申し訳ないけど、私はあかりちゃんとくっついて欲しい派だし」
「もうっ!のんちゃん!」
なんて、あまり表情は変わらないながらも楽しそうに話している。
黒髪ストレートで美人な子だ。
「ちなみに三島くんはモテてないから安心して」
「それもそれで微妙に複雑だよ……」
梓ちゃんがホッとしつつも苦い顔をしている。
のんちゃんには梓ちゃんの気持ちもお見通しなのだ。
今、自習室にいるのが私たち3人だけということもあって、廊下の声に文句を言えないくらい、ついつい話してしまう。