地元なじみ。
「席空いてたよ~ここで食べよ」
「うん。席ありがと、梓ちゃん」
ジェットコースターに空中ブランコにと乗り物を満喫してランチタイム。
キョロキョロと辺りを見まわして、早川くんたちがいないことを確認して座る。
いなくてホッとしたような、少し残念なような。
「あかり、今日キョロキョロしすぎ」
「早川くんがいるか気になってるって顔」
うっ……梓ちゃんにものんちゃんにもお見通しだ。
「ごめん、みんなでいるときに……今日3人で来れてすごい楽しいの、それはウソじゃないんだけど……」
「早川くんが同じ場所にいるって思うと、会いたいな、すれ違わないかなって思う気持ちもありつつ、美玲ちゃんたちと一緒にいるところを見たくないなって気持ちもあって……」
「わかるよ」
「今日美玲ちゃんたちと来ることになった経緯はどんな感じだったんだろう、どっちが誘ったんだろう。あの中に……早川くんのことが好きな子はいるのかな、逆に早川くんが好きな女の子もいたりするのかな……とか。考え出すと止まらなくて」
連絡先を交換した夏以降、早川くんとは一度も連絡を取ったことがない。
宿題の範囲聞くふりして連絡しようかなとか、バスケのことで連絡しようかなとか……色々考えた。
けれど、結局私はメッセージを送る勇気が出なかった。
美玲ちゃんがどう、とかじゃない。
勇気を出せずに前に進めない自分にいらだって、焦って、不安になっているのだ。
「わかるよ!私も三島くんに対して同じ気持ちだもん!」
そんな私に、梓ちゃんが身を乗り出して思いっきり同意してくれる。
ありがとう……三島くんもいたし、梓ちゃんも不安とか色々な気持ちがあるよね。