地元なじみ。
「きれー……」
水面を照らす色とりどりの光と、たまに上がる花火、それらに合わせて聞こえる音楽。
親と来ていたころは弟が幼かったこともあって、ショーは見ずに帰っていたから、私は初めて見る。
目の前はきれいな水上ショー、後ろには好きな人。
偶然できたこの時間、ずっとドキドキしている。
そんな中、ふと思ったことがあった。
「……なんか俺ら、いつも高いところからきれいな景色見てない?」
後ろから小声で聞こえてくる声。
「私も!ちょうど今、同じこと思ってたの」
「な」
夏祭りに、この前の練習試合帰りの夕日……
早川くんと一緒に高いところから見る景色が印象的だなって思ったところだった。
「いつも高いところから……」早川くんのこの言葉には、夏祭りも夕日も含まれているのかな。
もしそうだったら……そのことを覚えていてくれて、思い出してくれたことが、すごくすごく嬉しい。
この一瞬でもっと好きになってしまった。
胸がきゅんとしながら、約15分のショーが終わった。