地元なじみ。
「何か言おうとしてた?」
くるりと振り返って早川くんが聞いてくれる。
「い、いいの!大丈夫、気にしないで!」
「そ、じゃ行くか」
私の様子をじっと見て、大丈夫と判断したのか、早川くんはカバンを持って立ち上がった。
確かに、他校生の私がいつまでもここにいるわけにはいかない。
急いでカバンを持って立ち上がる。
「バカ、ゆっくりでいいよ」
「ありがとう」
足のことを気にかけてくれる優しさに感謝しながら、保健室を出て校門へ向かった。
その速度はやっぱりゆっくりだった。
歩きながらだんだんと冷静になってくる。
私……何しようとした……?まさか自分で告白しようと思うなんて……
あのタイミングで先生が来てくれて助かった。
伝えようと思ったことに後悔はないけれど、あんなに言葉が出てこないとは思わなかった。
はぁ……
火照っていた頬がようやく落ち着いてくる。
いろいろと反省はあるけれど、1つわかったことがある。
告白ってすごく勇気がいるんだな……