地元なじみ。

「早川くん、あとはバス乗るだけだし、もう大丈夫だよ」
「いいよ別に、急いでないし。バス来るまで」
「……ありがとう」
「バス乗る時、コケないか心配だし」
「大丈夫だけど!?」

早川くんの中学校を出た私たちは、学校近くのバス停にいる。
ここからは私の家のすぐ近くまで行くバスが出ているので、それに乗って帰ると伝えたら、バスが来るまで一緒に待っていてくれるらしい。
もう少し一緒にいられることがすごく嬉しい。

ふと、バス停に貼ってある花火大会のポスターが目に入った。

「それ、そーいやバスケ部で行くとか言ってたな」

私の視線に気がついたのか、早川くんが話題を振ってくれた。
バスケ部……ってことは美玲ちゃんや他の女子も一緒ってことだよね。

「そうなんだ、いいね、みんなで楽しそう」

いいな……って思いつつ、少し心がざわついてしまう。
そんなことはバレないように精一杯の笑顔で返す。
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