地元なじみ。
「そ、それさ……!」
「それ?」
「花火大会。そ、その……もし、もしもだよ?平塚くんたちと行くってなったら……その……」
「いっ一緒に行っちゃダメかな?」
「……」
「あっ、私だけじゃなくて梓ちゃんとかのんちゃんもとか!も、もちろん、平塚くんたちとだけがよければ断ってくれていいし!平塚くんたちがダメって言ったらそれもしょうがないし……」
ダメだ、テンパってしまってどんどん早口になっていく。
告白もできない上に、花火大会に誘うこともこんなにも難しいとは……
どうしよう……お願い、何か言ってほしい……!
「いいんじゃない、平塚たちにも聞いとく」
「へ?」
「ふっ、なんでそんなテンパってんの」
「え、いいの……?」
ものすごく長く感じた沈黙の後、意地悪な顔して、からかうように笑っている早川くん。
その内容に、心の底から叫んで喜びたい気持ちを必死に抑える。
プシューッ!――
ちょうどバスが来て、ドアが開いた。
ドアの方へ向かいながら、努めて冷静を装って、早川くんの方を振り返る。
「じゃ、じゃあね。色々ありがとう」
「コケないでね、あと寝過ごすなよ」
「だ、大丈夫だよ!」