地元なじみ。
「おーい、ひなた!藤沢!」

私たちの姿を見つけた平塚くんとのんちゃんが手招きしてくれている。
イルカショーが終わる少し前に、みんなが花火を見るための場所取りをしていてくれていた。

「すごいね、一番前じゃん。ありがとう」

水族館の敷地内ではあるけれど、屋外で目の前は海が広がっている。
あの対岸付近で花火が上がるらしい。

「あれ、梓ちゃんは?」
「茅ヶ崎は三島と買い出し。売店で色々売ってたからさ」

えー!三島くんと2人で!?すごい、梓ちゃん。後でお話し聞こうっと。

「そういう藤沢もどうだった?ひなたと楽しかった?」

平塚くんが近づいてコソっと聞いてきた。
うう……完全に気持ちがバレてしまっている。
でも平塚くんの協力もあって2人になれたわけだし、きちんとお礼は伝えないと。

「うん……その、ありがとうね」
「どういたしまして」
「三島たち帰って来たけど」

平塚くんの言葉に少しかぶるように、早川くんが梓ちゃんたちの帰りを教えてくれる。

き、聞こえてなかったよね……
ハラハラしながら、梓ちゃんたちからポテトやたこ焼きを受け取り、花火大会開始を待った。
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