地元なじみ。
中2*花火大会
ヒュルルルー……ドンッ!!
花火大会が始まった。
みんなの場所取りのおかげで最前列の私たちは、浜辺との境目の柵を前にしながら、花火を見上げている。
色とりどりの花火が夜空に打ちあがるたびに、水面にもその光が反射して映るのでよりきれいに見える。
隣には早川くん。
偶然も重なって、早川くんとこうやってきれいな景色を見るのも何回目かだ。
あ、でもいつもは……
「いつもは高いところから見てたけど、今日は逆だな」
「う、うん!私も同じこと思ってた。今日は見上げてるなって」
「このやり取りもあったな……」
「ね、ふふっ」
花火鑑賞の邪魔にならないように、少し小さな声での会話。
だからなのか、混雑からなのか、早川くんが少し近く感じる。
私たち2人がわかっている、2人だけの会話。
耳元と心臓がちょっとくすぐったくて、早川くんがいる左側はずっと熱くて、目に映る花火はとてもきれいで。
ずっと終わらなければいいのになってかみしめるように眺めていた。