御曹司の契約妻が本物の妻として愛されるまで
07 契約妻としての仕事
都内の一等地にある五つ星ホテルにて、九条グループの会合が行われるらしい。
毎年、四月は決算の始まり月となることから、グループの方針や経営状況を発表するための会合を開くのが決まりになっているそうだ。
九条グループの傘下にある企業の役員はほとんど出席するらしく、かなりピリッとした空気になるらしい。
だが、後半は立食を兼ねたパーティーになるらしく、取引先の人たちも呼ぶようだ。
私たちは後半のパーティーにだけ参加することになっており、彼と共にタクシーで会場まで向かうことになっていた。
「緊張する?」
「それは……はい」
正直、朝から呼吸の仕方を忘れるほどに緊張している。
パーティーでのお作法もわからなければ、挨拶をした人とどんなことを話してよいのかもわからない。
それに、いつもは着ないワンピースドレスを着せられて落ち着かなかった。
「私、変じゃないでしょうか……」
友人の結婚式に出たことすらない私は、自分の格好に違和感がありすぎて居心地が悪い。
美容院で髪をセットしてもらうことも縁談のとき以来で、終始気が抜けなかった。
「大丈夫。とてもよく似合ってる。俺が見立てただけのことはあるな」
毎年、四月は決算の始まり月となることから、グループの方針や経営状況を発表するための会合を開くのが決まりになっているそうだ。
九条グループの傘下にある企業の役員はほとんど出席するらしく、かなりピリッとした空気になるらしい。
だが、後半は立食を兼ねたパーティーになるらしく、取引先の人たちも呼ぶようだ。
私たちは後半のパーティーにだけ参加することになっており、彼と共にタクシーで会場まで向かうことになっていた。
「緊張する?」
「それは……はい」
正直、朝から呼吸の仕方を忘れるほどに緊張している。
パーティーでのお作法もわからなければ、挨拶をした人とどんなことを話してよいのかもわからない。
それに、いつもは着ないワンピースドレスを着せられて落ち着かなかった。
「私、変じゃないでしょうか……」
友人の結婚式に出たことすらない私は、自分の格好に違和感がありすぎて居心地が悪い。
美容院で髪をセットしてもらうことも縁談のとき以来で、終始気が抜けなかった。
「大丈夫。とてもよく似合ってる。俺が見立てただけのことはあるな」