政界のプリンスは年上彼女の溺愛を閣議決定しました!
 国家公安委員長。
 警察を管理する国家公安委員会の委員長で、その職は政治家の大臣が務める。 
 現任は秋津悠斗の父、秋津文彦衆議院議員である。
「桜さん、もう大丈夫です」
「秋津君でしたっけ? でも、どうやって?」
 やがて、私服警察官が磯月望子を引き剥がし、会場外へ締め出したではないか。
 報道の自由は建造物侵入の話にすり替えられた。
「よかった」
「俺の親父、国家公安委員長なんです」 
「こっかこうあん……いいんちょう?」
「警察を担当する大臣です」
「すごいね」
 すなわち、目の前にいる秋津悠斗は大臣の息子ということになる。
 物部総理大臣、秋津大臣、桜参事官が、悠斗と香子のもとに歩み寄る。
 桜俊一がまずは頭を下げる。
「秋津大臣、この度は何とお礼を申し上げてよいか」
「いえいえ、うちの息子がお宅の御令嬢にホの字だったもので」
 ホの字。すなわち一目惚れ。
「いやいやいや! 俺はそんなんじゃ!」
 激しく首を振る悠斗とは対照的に、香子は頬を染めて前髪をいじる。
「今の時代、LINEでも交換したらどうだ?」
 文彦の提案に、悠斗は照れながらも乗り気になった。
 香子もまた、照れながらLINE交換に応じた。
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