腹黒王子の愛は、激甘でした。
23話 先輩の威厳
廉先輩と話が出来てからあっという間にお昼休憩が終わり、午後の競技に入った。
現地点での順位は颯汰先輩の活躍のおかげで1位が黄色組、2位が青組という順番。
午後の競技には応援合戦、綱引きなど全学年が協力して参加する競技がメインになる。
そして最後の競技は得点関係なく、全生徒で円になってフォークダンスを踊る、というのが青蘭高校の恒例行事だ。
(どの競技も得点が高いから1位でも油断はできない…!)
午後の最初の競技は綱引きだ。
全校生徒がすでに並び終わり、生徒入場のタイミングを、緊張した面持ちで待っている。
「それでは生徒の皆さん、各組の応援団長の指示に従って入場してください!」
先生からアナウンスが入ると、各組の団長が組の気合を入れるために声をかけた。
「黄色組、絶対勝つぞー!!」
黄色組の団長である颯汰先輩の掛け声に組全体に熱が入る。
(颯汰先輩はいつも爽やかでクールな印象だけど、あんな大きな声も出せるんだ…!)
颯汰先輩の新たな一面を知れて、思わずギャップにドキッとしてしまった。
私は雑念を振り払うように大きく頭を振る。
(ダメダメ!みんな本気なんだからちゃんと私も集中しなきゃ…!)
全組の準備が完了していよいよ綱引きが始まる。
綱引きは全7組からトーナメントの勝ち上がり戦で、廉先輩率いる青組はくじ引きの結果、シードから始まるらしい。
黄色組初戦の相手は赤組で人数的にはこっちが不利な状況だ。
(でも…颯汰先輩が団長なら負ける気はしない!)
「位置について~!」
審判の合図を聞いて私は綱をしっかり、ギュッと強く握った。
「よ~い…」
パーン!
大きくスターターピストルの音が鳴り響くと同時に一気に綱が引っ張られる。
黄色組も負けじと全力で綱を引いた。
最初は劣勢だった黄色組もジリジリと巻き返していき…
パーン!
「只今の勝負…黄色組の勝ち!」
なんとか黄色組は初戦を突破することが出来た!
(やった~!1回戦突破だ!)
私は嬉しくて隣に並んでいた明日華とハイタッチを交わした。
初戦を通して勢いがついた黄色組はどんどんと勝ち上がっていった。
そしてついに決勝まで上り詰めた。
決勝の相手は青組。
「青組、絶対逆転するぞ!」
この綱引きの勝負に逆転がかかる青組は廉先輩の掛け声でさらに一致団結した。
対する黄色組は
「黄色組、絶対優勝するぞ!」
という颯汰先輩の掛け声にオーッと全員が声を合わせる。
緊張した一戦に会場全員、固唾を飲んで勝負の行方を見守っていた。
「それでは位置について…よーい…」
パーン!
ピストルの合図とともに一気に綱を引っ張る。
どちらも全力で綱を引いていて勝負はまさに互角という感じだ。
(やばい…!このままじゃ負けちゃう!)
私は体にありったけの力を込めて綱を引っ張っていく。
パーン!
「そこまで!」
審判の先生からの合図で一気に体から力が抜けた。
勝負はタイムアップのためどちらが中心のラインから自陣に引っ張ることが出来たかで決まることになった。
先生たちが距離を測る様子をみんなが緊張した面持ちで見つめる。
「結果が出ました!」
「只今の勝負…」
私は緊張しながら審判の先生の言葉に耳を澄ます。
「青組の勝ち!」
綱引きの結果に会場はワアっと大盛り上がり。
結果に対して黄色組はみんな落胆して肩を落としている。
(このままじゃ黄色組の士気が下がっていっちゃう…)
段々と雰囲気が暗くなっていると、空気を変えるように明るい声が響いた。
「まだ終わってない!みんなよく頑張ってる!この調子で次の勝負に切り替えていこう!」
颯汰先輩はこの結果に落ち込むことなく、明るく組を鼓舞した。
すると、颯汰先輩の1声で組の雰囲気が戻っていく。
(やっぱり颯汰先輩はすごいなぁ…)
まっすぐに前を見据えて組を鼓舞する颯汰先輩の背中はとても頼もしく見える。
(しっかり切り替えて次は絶対勝とう!)
私は改めて次の勝負に向けて気合を入れなおした。
現地点での順位は颯汰先輩の活躍のおかげで1位が黄色組、2位が青組という順番。
午後の競技には応援合戦、綱引きなど全学年が協力して参加する競技がメインになる。
そして最後の競技は得点関係なく、全生徒で円になってフォークダンスを踊る、というのが青蘭高校の恒例行事だ。
(どの競技も得点が高いから1位でも油断はできない…!)
午後の最初の競技は綱引きだ。
全校生徒がすでに並び終わり、生徒入場のタイミングを、緊張した面持ちで待っている。
「それでは生徒の皆さん、各組の応援団長の指示に従って入場してください!」
先生からアナウンスが入ると、各組の団長が組の気合を入れるために声をかけた。
「黄色組、絶対勝つぞー!!」
黄色組の団長である颯汰先輩の掛け声に組全体に熱が入る。
(颯汰先輩はいつも爽やかでクールな印象だけど、あんな大きな声も出せるんだ…!)
颯汰先輩の新たな一面を知れて、思わずギャップにドキッとしてしまった。
私は雑念を振り払うように大きく頭を振る。
(ダメダメ!みんな本気なんだからちゃんと私も集中しなきゃ…!)
全組の準備が完了していよいよ綱引きが始まる。
綱引きは全7組からトーナメントの勝ち上がり戦で、廉先輩率いる青組はくじ引きの結果、シードから始まるらしい。
黄色組初戦の相手は赤組で人数的にはこっちが不利な状況だ。
(でも…颯汰先輩が団長なら負ける気はしない!)
「位置について~!」
審判の合図を聞いて私は綱をしっかり、ギュッと強く握った。
「よ~い…」
パーン!
大きくスターターピストルの音が鳴り響くと同時に一気に綱が引っ張られる。
黄色組も負けじと全力で綱を引いた。
最初は劣勢だった黄色組もジリジリと巻き返していき…
パーン!
「只今の勝負…黄色組の勝ち!」
なんとか黄色組は初戦を突破することが出来た!
(やった~!1回戦突破だ!)
私は嬉しくて隣に並んでいた明日華とハイタッチを交わした。
初戦を通して勢いがついた黄色組はどんどんと勝ち上がっていった。
そしてついに決勝まで上り詰めた。
決勝の相手は青組。
「青組、絶対逆転するぞ!」
この綱引きの勝負に逆転がかかる青組は廉先輩の掛け声でさらに一致団結した。
対する黄色組は
「黄色組、絶対優勝するぞ!」
という颯汰先輩の掛け声にオーッと全員が声を合わせる。
緊張した一戦に会場全員、固唾を飲んで勝負の行方を見守っていた。
「それでは位置について…よーい…」
パーン!
ピストルの合図とともに一気に綱を引っ張る。
どちらも全力で綱を引いていて勝負はまさに互角という感じだ。
(やばい…!このままじゃ負けちゃう!)
私は体にありったけの力を込めて綱を引っ張っていく。
パーン!
「そこまで!」
審判の先生からの合図で一気に体から力が抜けた。
勝負はタイムアップのためどちらが中心のラインから自陣に引っ張ることが出来たかで決まることになった。
先生たちが距離を測る様子をみんなが緊張した面持ちで見つめる。
「結果が出ました!」
「只今の勝負…」
私は緊張しながら審判の先生の言葉に耳を澄ます。
「青組の勝ち!」
綱引きの結果に会場はワアっと大盛り上がり。
結果に対して黄色組はみんな落胆して肩を落としている。
(このままじゃ黄色組の士気が下がっていっちゃう…)
段々と雰囲気が暗くなっていると、空気を変えるように明るい声が響いた。
「まだ終わってない!みんなよく頑張ってる!この調子で次の勝負に切り替えていこう!」
颯汰先輩はこの結果に落ち込むことなく、明るく組を鼓舞した。
すると、颯汰先輩の1声で組の雰囲気が戻っていく。
(やっぱり颯汰先輩はすごいなぁ…)
まっすぐに前を見据えて組を鼓舞する颯汰先輩の背中はとても頼もしく見える。
(しっかり切り替えて次は絶対勝とう!)
私は改めて次の勝負に向けて気合を入れなおした。