電話越しで恋をした副社長から、突然プロポーズされました
『金曜日の夜、飛行機を取ったから会いに行く』
「え?」
そんな連続で会いに来てくれるとは思わずに変な声が出てしまった。
『もしかして、しつこいとか思ってない?』
「むしろ逆です。そんなにすぐに会えると思っていなかったので……」
電話越しで翔太さんが優しく笑った。
『会えるの楽しみにしているから、一週間頑張ろうね』
「ありがとうございます」
こうして翔太さんは時間があるときは毎週会いに来てくれた。
ホテルではなく私の家に直接来るようになった。
「明菜、ただいま」
低くて響く声で言われると、全身の血液が沸騰するみたいだ。玄関でハグされて幸せをかみしめる。部屋の中に入ってもらうと翔太さんが熱視線を向けてきた。
「どうかしましたか?」
「たった一週間会っていなかっただけなのに、すごくキレイになったなと思って」
密かに努力していたので、その変化に気がついてくれたことが嬉しかった。
「運動と肌のお手入れ……頑張ったんです」
「俺のために?」
「はい」
恥ずかしいけれど素直に打ち明けた。
「明菜、おいで」
手招きされて近づくと強く抱きしめられた。そして息ができなくなるほどの長いキスをされる。
「俺のためにありがとう。でも今のままでも十分すぎるほど美しいし、これ以上磨いて他の男に目をつけられたら……心配だな」
「そんなこと心配しなくても大丈夫ですよ」
「明菜は自分が思っているよりも魅力的だよ」
すべてを受け入れてくれて、肯定してくれる人なんていなかった。翔太さんの瞳に自分が映っている。この距離感にいられることが、幸せすぎだ。
いつどんなときも私の意見を尊重してくれた。
そして、少しずつお互いを信頼し愛を深めていったのである。