【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


「おいしいですか?」
「うん。思ったよりも甘くなくて食べやすいよ。ガツンと甘いものが食べたいときは、チョコ系のほうがいいかも?」
「チョコ系……今度来たら頼んでみようかな」
「じゃあ、そのとき俺はパスタ頼んでみよう」

 ん? と美雨が目を丸くした。さらりと二回目の来店が決定していたのではないか、今?

(気のせい? かな?)

 パクパクとパンケーキを食べる一希のペースは落ちない。このまま完食できそうだ。

 美雨も少し食べるペースを上げて、ふたりは同時に食べ終わった。

 カフェオレとコーヒーも飲み終わってしまったので、おかわりを注文した。そのときに皿を下げてもらう。

「ホイップクリームタワーって、崩さずに食べるのは難しいな、やっぱり」
「タワーですもんね。食べているうちにどんどん崩れちゃいます」
「だよね。食べたことある?」
「別のカフェで。友だちとシェアして食べました」

 ひとりで食べ切る自信がなくて、高校の頃からの友人を誘って食べに行ったのだ。

 四人で行って、パンケーキだけではなく、サンドイッチやサラダもシェアした。甘いものだけではつらくなるだろうから、と。

 当時のことを思い出して、懐かしむように笑顔を咲かせた。
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