【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
二章:交際0日婚なのに溺愛されています!

一希の提案

「……ところで、昨日の話では就活中、なんだよな?」
「はい。でも、全然決まらなくて……」

 しゅんと肩を落とす美雨に、一希は「なら」と言葉を続けた。

「ちょっと頼みたいことがあるんだけど……」
「私に、ですか?」
「ああ。飲み終わったら移動しようか。ここで話すのもなんだし」

 いったいどんなことを美雨に頼むのだろうか、と一瞬悩んだが、確かに誰が聞いているかわからないカフェで話すことではないだろうと納得し、「わかりました」と答える。

 それぞれ飲み終わり、会計をしようとする一希を止めた。

「ここは私に払わせてください、お願いします」
「……じゃあ、お願いしようかな」

 昨日から一希がすべて支払っていたため、懇願するように彼を見つめると少し考える素ぶりを見せてから、そう言ってくれた。そのことに安堵して、美雨はカフェの会計を終える。

「それじゃ、次はこっち」

 美雨の手を取って歩き出す。カフェから離れて電車に乗り、駅名を見てまた驚いた。高級住宅街が建ち並ぶことで有名な駅だからだ。
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