【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!

交際0日婚

 それからはあっという間だった。

 両家の顔合わせや結納が、とんとん拍子で終わり、身内だけの結婚式をした。

 祖父は美雨の花嫁姿を泣いて喜び、何度も一希に『この子は本当にいい子なのになかなか貰い手がいなくてなぁ……どうぞ孫娘をよろしくお願いします』と頭を下げていた。

 結婚式を終え、ホテルで初夜を甘く過ごし、一希の家に着いた頃には疲労感が強くて美雨はぐったりしていたが、一希はピンピンとしていた。体力の差だろうか? と思いながらも美雨は思考を放棄して、目を閉じる。

「目まぐるしい数ヶ月だったね」
「本当に……先輩、私と結婚してよかったのですか?」
「え?」

 目を開けてまっすぐに一希と視線を合わせると、彼は首をかしげた。

「先輩なら、もっといい女性と結婚できたはずなのに……」

 こんな平凡な自分と結婚して、本当によかったのだろうか、という思いが溢れて、拗ねたような声になってしまった。
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