【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


「それは美雨もそうだろう。ちょっと休んだら婚姻届を提出しよう。眠っていいよ、時間になったら起こすから」
「……はい」

 美雨は短く返事をして、再びまぶたを閉じる。

 眠りに落ちる瞬間、労わるように一希が美雨の頭を撫でた。

 それからきっかり二時間ほど眠った美雨は、一希に起こされて身体を起こす。

「体調はどう?」
「大丈夫です。眠ったらスッキリしました」

 ぐーっと腕を伸ばす美雨は、睡眠不足だったからあんなにマイナスのことを考えたのかなと反省した。

「最近忙しくてゆっくり休む暇もなかっただろう?」
「ええ、まぁ……。先輩があんなことを言うとは思いませんでしたし」
「それは本当にごめん。でも、後悔はしていないよ」

 祖父が入院してからの流れを思い出し、美雨は照れたように軽く頬をかいた。自分を庇うような言葉だったから、彼の本心はどこにあるのだろうと心配になった。

「……後悔、していないんですか?」
「うん。家のことを任せられるし、こうして触れられるし、俺にとってもよい縁だと感じてね」
「触れ……」

 めくるめく情事が脳裏によみがえり、美雨はボッと顔を赤らめた。

「夫婦なのだから当然の権利だろう?」

 クスッと笑う一希は、美雨の頬にキスをした。キスされた頬を手で押さえ、はにかんだ美雨を見て、今度は唇が重なった。彼の瞳の奥に情熱の炎が揺らめいている。
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