【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!


 朝食を食べ終え、食後のコーヒーを飲み終わる頃には、一希が家を出る時間になる。

 玄関まで見送りに行く。

「行ってきます」
「行ってらっしゃい。気をつけてね」
「ありがとう」

 美雨と一希はちゅっと軽く唇を重ね、仕事に向かう一希の背中を見送った。

 パタン、と扉が閉まり、鍵がかかる。

 美雨はふぅ、と息を吐く。自分の唇に指を添え、顔を真っ赤に染め上げる。

(一ヶ月経っても全然慣れない……)

 むしろ、一ヶ月経ってさらに甘さが増えていったような気がして、美雨はパンッと両手で頬を叩いた。

(とりあえず、私は私の仕事をしないとね)

 まずは食器を片付けて、部屋の掃除をして換気をして――今日の予定を頭の中で立てると、やる気がどんどん出てきた。

 広い家なので、掃除はとても大変だが、やりがいがあった。

 一希は『やれるときにやってくれたらいいよ』と言ってくれたが、専業主婦になった美雨には時間がたっぷりとある。

「それじゃ……今日もがんばりますか」

 グッと拳を握り美雨は食器洗いのために腕まくりをした。

 それから午前中いっぱいを使って、洗濯や掃除をする。

 昼食を摂って、買い物には何時に行こうかなと考えていると、スマホの通知音が聞こえた。

 視線を落とすと、メッセージが届いている。妹の愛奈からだ。
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