【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!

デートの誘い

 義母はそれだけ伝えると、「それじゃあ、また今度ゆっくり話しましょう」と家から出て行った。

 おそらく、美雨のことを気にしてきてくれたのだろうと、彼女の心にポッと火が灯る。

 玄関先で義母を見送り、美雨は軽く手を振って「またいらしてください」と微笑んだ。

(――私も、お義母さんのようになれるかな?)

 玄関の扉が閉まるのを眺めながら、美雨はキュッと唇を噛み締めて考える。

 一希のおかげでようやく、妹や両親に立ち向かえた。

 自分を受け止めてくれる人がいる。それだけで、充分だと思っていたが……美雨は天井を仰ぐ。

(一希さんと、ちゃんとした夫婦になりたい)

 美雨ができることはわずかなことだ。仕事も結局見つからなくて就活を辞めてしまった。専業主婦を提案してくれた一希に感謝とともに申し訳なさを感じ、ため息を吐いた。

(そのためにも、私にできることをしないとね)

 だが、自分にできることはなんだろう、と頭を悩ませる。

 とりあえず、この家のことを任されているのだから、しっかりと管理しなくては、と意気込んだ。
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