【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
パチン、と両頬を手で叩いて美雨はリビングに戻り、どこから掃除を始めようかと考え始めた。一希が帰ってくるまでまだ時間はある。
風呂場を掃除してピカピカにするのもいい。ついでに独立洗面台も一緒に綺麗にすれば、きっとスッキリするだろう。
そうと決まれば、と行動を始めた。水回りは毎日綺麗にしているが、水垢のないピカピカの状態は見ているだけでも気分がいい。
腕まくりをして風呂場に向かい、早速スポンジを手に取った。
一希が帰ってくるまでの数時間、家事に没頭し、達成感に満たされていると、夕食を作る時間帯が迫っていた。
夕食は一希の好物を作った。彼は「いつもありがとう」と伝えてから美雨と一緒に食事をとり、食後のお茶を飲むとまっすぐに彼女を見つめて口を開く。
「美雨、明日は予定がある?」
「特にはないけど、どうして?」
「いろいろ一段落ついたし、デートをしない? 気分転換もいいだろう?」
「……気分転換……」
きっと自分を気遣ってくれている。彼の優しさが心に沁みて、美雨は一瞬唇を結び、すぐに笑顔を浮かべた。