【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
自分と一希が釣り合っていないと思う人も多いだろう。だが、彼の傍にいたいと願っている。
一希は、自分のことをどう思っているのだろうか。
それを問うのには勇気が必要だ。
映画館まで、ふたりはなにも話さなかった。ただ、すれ違う人たちから「わ、格好いい人」や、「おー、綺麗」という声が聞こえていた。
目的地に着くと、美雨はスマホを取り出した。昨日、すでにインターネットで席を買っていたため、入場はスムーズにできる。
「飲み物とかポップコーンはどうする?」
「飲み物はほしいな」
「じゃあ、適当に選んでくるね」
「ありがとう」
映画館は割と混んでいた。金曜日だから、仕事帰りに寄っていく人もいるのかもしれない。
(いい席が残っていてよかった)
公開から少し時間が経っているからか、美雨が見たかったアクション映画は見やすい席が埋まっていなかった。これから大迫力の映画を見るのだから、気持ちがほんの少しだけ高揚した。
一希と釣り合うか釣り合わないかなんて、このデート中に考えることではないだろう。
そう気持ちを切り替えて、美雨は飲み物を買いに行った一希を待った。