【完結】美容系開業医とワンナイト後結婚したら、溺愛されました!
「肌は白魚のように美しく、毛穴なんてどこにあるのかわからないくらいだ。それに髪に艶があってサラサラしていて触り心地がいいし、なにより愛嬌のある笑顔にいつも癒されている。食事だって……」
すらすらと織りなされていく美雨の『いいところ』に嬉しさと恥ずかしさを感じて、美雨が「待って! お願いだから待って!」と震える手で一希の口を塞ぐ。
これ以上聞いていたら、この場から逃げ出してしまいそうなくらい、聞いていて胸がドキドキした。
そんな美雨の様子に気づいているのかいないのか、一希は目を数回瞬かせる。
「先生が骨抜きにされている……!?」
佐々木が呆然とした顔になって、口元を両手で隠した。こんな一希は知らない、とばかりに首を横に振った。
「あ、そろそろ時間なので失礼します。えーと、お幸せに?」
ぺこりと頭を下げて佐々木は去っていく。その後ろ姿を眺めてから、美雨に視線を移すと耳まで真っ赤に染めていて、自分がなにを口走っていたのかを理解し、空いている手で自分の顔を覆う。
「……あの、もしかして、結構私のこと……好き、なのかな?」
「そもそも恋愛感情がなかったら、結婚を提案しないよ……」
自分の気持ちを吐露するのが気恥ずかしいのか、指の隙間から見える一希の顔は赤く染まっていた。