受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 それからは、
 今度は西条の方から連絡が来るようになった。

 内容は、決まって猫のマルのことだった。
 ごはんを変えたら食いつきが良かったとか、
 夜になると急に甘えてきて困るとか。

 ――仕事の合間に読む、
 その短いメッセージが、
 私にとっても小さな癒やしになっていた。

 ある日、メッセージの最後に、
 こんな一文が添えられていた。

 《近いので、
  もしよかったらマルを見に来ませんか》

 一瞬、指が止まる。
 ……いいのかな。

 迷いながらも了承すると、
 送られてきた住所を見て、
 思わず目を見開いた。

 タワーマンション。
 しかも、かなり高層階。

 待ち合わせ場所で合流すると、
 西条は少し照れたように言った。

  「知り合いが不動産業界で。
   モデルルーム代わりに、
   しばらく借りてるだけなんです」

  「僕には、正直……豪華すぎて。
   落ち着かなくて」

 そう笑うけれど、内心の動揺は隠せなかった。
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