受付嬢なのに、清掃員から一途に溺愛されています ~タワマン最上階で猫と過ごす、秘密の恋~
 そっと、また西条の手が触れた。

 今度は、逃がさないみたいに、
 少しだけ強く引き寄せられる。

 顔が近づく。
 息がかかるほどの距離。

 そのときだった。

 「……僕は、真菜さんが好きです」

 そう言われた瞬間、
 言葉の続きを待つ前に、唇が重なった。

 嬉しくて。
 嬉しくて。

 ずっと堪えていたものが、胸の奥から溢れて、
 涙が、ぽろりとこぼれ落ちる。

 西条は、何も言わずに、
 そっと指先でそれを拭ってくれた。

 そして、柔らかく抱きしめて、
 もう一度、唇を重ねてくる。

 抵抗する理由なんて、もう見つからなかった。

 全身の力が抜けて、
 ただ、その腕の中に身を委ねていた。
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