幼馴染の土葵くんは。
「それに、和歌の横に寂しそうな奴いるんだけどさすがに気付いてあげて?」
今度は爆笑しているのを抑えようとする土葵くん。
言われた通り、横に首を向けると。
「わーこ、俺のこと忘れた……?」
「わーこって……、拓ちゃん!?」
「そうだよ、わーこ!久しぶり!」
私のことを"わーこ"と呼ぶのは、土葵くんと同じ幼稚舎から幼馴染の望月 拓海、拓ちゃんです!
「拓ちゃんに会うのって小等部の卒業式ぶり……?」
「そうだな!」
「身長……伸びたね?」
拓ちゃんは、同級生の中でも1番といっていいくらい身長が低くて、私よりも低かったから弟的な存在だったのに。
175cmと女子にしては高身長な胡桃ちゃんよりも広めのおでこ1つ分くらい高い……?
「でしょ?中学入ったとたんにグインっていったんだよね~。あとちょっとで土葵を越せそうなんだけどなかなかね……。」
「そう簡単には越させないよ~?」
「そうですか~。……んで、わーこのお隣にいる方は……?」
拓ちゃんがそう言っているのは胡桃ちゃんのこと。
幼馴染トークに花が咲いて、胡桃ちゃんを紹介するのをすっかり忘れていた。