君と初めましての再会

17話 当日 午後の手

泉生さんとただ過ごす時間が幸せで暖かくて、居心地の良いこの空間にずっと居たくなった。
けれど、そういうわけにもいかなくて、日が暮れはじめて、私たちは祭を回る足を舞踏会会場に向けた。

会場では男女別々の客席のような場所があり、中央は開けていた。

泉生さんとは会場前でなかなか離れられなくて、男性女性の警備員さんに引き剥がされた。

会場である程度の説明の後、皆着替えの時間を取らされた。
踊る人だけ。

私も踊る準備を始めた。
向葵ちゃんも隣で準備中だ。
ポツリと向葵ちゃんが溢した。

「寂しいね」
「…うん」

そう、私たちは寂しい。
でも、楽しかったから寂しいでは終われない。
「だから、今日は最後まで楽しもうね」
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