君と初めましての再会
焦れったいが、今は我慢だ。
蓮美にちゃんと知ってもらえるように。

蓮美なら絶対に気付いてくれると信じて。




   日が沈む頃、外の空気が吸いたくて
    買い出しから帰ってきたとき

       そこに彼女はいた
  俺は彼女を抱きとめて、強く抱き締めた

       やっと合えた…

   なのに俺は手が震えてしまっていた
       蓮美も震えている

       言葉が重なった
          
       「「初めまして」」


本当は初対面じゃないことくらい、2人とも気付いている。けど、あの時の手紙を出来事の全てを覚えていると伝えるなら、これしか思い付かなかった。

今度こそもう離さない。離さなくて良いんだ…。
俺は強く蓮美を抱き締めた。

言いたいこと、話したいことはたくさんあった、だけど、どこまでも言葉じゃ伝えきれそうになかったから、積年の想いを腕にこめてしまった。

やっと合えた、やっとだ。
心の底から溢れる見当たらないのに口が開いた。

「愛してるよ、蓮美」

ずいぶん小さく感じる蓮美はまるで返事をしてくれるように、強く抱き締め返してくれた。

長かったけど、今この瞬間があるなら全てが幸せだ。



                    Fin
< 161 / 162 >

この作品をシェア

pagetop