君と初めましての再会
スマホを開く気分にもなれず、店内の、内装を見回した。
白い壁紙には、ポツポツとオシャレなポスターや、絵が飾られては居るが、どれも色濃くなく、主張しすぎない感じが落ち着けた。だんだん気が抜けてきた頃だった。
「こんにちは」
聞き馴染みのない声に驚いて振り向くと、そこには、1人の男性が立っていた。
その男性は、にやけていると言うより、嬉しそうに頬を緩ませていて、間近に顔があった。
私は驚いてあっと声がでるのをなんとか抑えると、一歩遅れて挨拶を返した。
「こ、こんにちは」
彼は、私の座っている長椅子に並んで座る。
たいして問題があるわけではないが、少し、男性が苦手な節があり、彼が座ると同時に、然り気無く距離をとった。