君と初めましての再会

気付かれたことはないので、大丈夫だろうと思っていたのだか、

「男が苦手ですか?」
突然の問いかけ、というか、気付かれたことに驚いた。

つまりさっきの失礼な私の態度に気付いたと言うことだろう。
私は咄嗟に謝った。

「は、はい。すみません…」
彼は小さくクスクスと笑うと、何処からか飲み物の入った紙コップを私に手渡した。

「いえいえ、こちらこそ突然話しかけてしまつてすみません」

彼は颯爽と離れていった。
歩みを進めた一歩目で彼の耳についていた二つのピアスがぶつかり合って音を立てた。
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