君と初めましての再会

5話 すっぱくて甘い苺

翌日…
眠りが浅かったのか、随分と早起きをした。
外はまだ薄暗くて、時計の針は5時を示していた。

昨日は泉生さんに布団を出してもらって、客間で寝させてもらった。

布団を折りたたんで、客間から一歩出てみた。
そこは廊下になっていて、奥へ歩くとリビングに出た。
なれない空間で、少しだけ昨日より現実味が出たのか、不安がこみあげてきた。

起きたばかりの瞬間は自分の家だと、夢だったのだと、勘違いしそうになったが、見慣れない場所を見て夢じゃなかったと思った。

客間に戻って、隅っこで肩をだいた。
私は今なにも知らないところで、一人ぼっちのようだ。
戻る頃にはこっちに来る前と同じ時間に戻れるらしいから、お母さんは心配したりしないだろうけれど…私はここであとどれ程過ごせば良いのだろう?
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