君と初めましての再会
目頭が熱くなって、涙で視界がぼやけた。

私の親友であり、幼なじみの向葵ちゃんのお陰で、私は寂しいときや辛いとき、人と一緒にいることの暖かさを知った。安心感を知った。

けれど、今この場所で私は一人だ。
私は誰かに身を預けることを知らないから、頼り方も分からない。

ただ、寂しくて、心細くなるといつも、誰かが、そばにいて欲しいなって、そう思う。
そばにいて欲しいと思える対象が私はできたことがない。
でもそれは少しだけ寂しかった。

今はそれが心のなかいっぱいにある。
寂しい、心細い…けれど、一人で誰かがいても頼り方が分からなくて…。

泣きそうになる心をぎゅっと絞るように、強く目をつむった。
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