君と初めましての再会
泉生さんはこちらに一瞬視線を走らせると、すぐにまな板に向き直った。

「おはよう」

いつも通りっぽい?目元大丈夫だったのかな?それとももしも赤くても気にしないとか?
私は洗面所の場所を教えてもらうと、一度ペコリと頭を下げてまた居間を出た。

洗面所について鏡に目をやると、少しだけ目元が赤くなっていて、けれど目だった感じではなかったから、少しだけホッと胸を撫で下ろした。

他人に気付いて欲しい。私の機微に誰も気付かない…それは本当は少し寂しかったけれど、そう見せているのは自分だし、罪悪感を感じさせるのはやはり申し訳なかったしシングルマザーで育ててくれた母にこれ以上ストレスを感じさせたくない。

だから…これで良い……

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