君と初めましての再会
そうなったら、私はこの部屋をでなくちゃいけない。
私が一緒にいたいからって、泉生さんからしたら、速く出ていって欲しいだろうから。
だから、帰ってきたならちゃんとでないと…。

そっと泉生さんの頬に触れる。
指先が冷えていたのか泉生さんの温もりでじんわり暖かくなって、なおさら寂しくなった。

「寂しいです…泉生さん…」

泣きそうになる…。
いつの間にか私は男性への恐怖をなくしていたのかと思ったけれど…きっとそれは泉生さんだからで。
私たちは1ヶ月後には必ずココからいなくなっている。
その限りある時間だけでも、側で過ごしていたい…けど、泉生さんの迷惑にもなりたくない。

「泉生さん…泉生さんの、ばか…」
八つ当たりだ。
素直になれない自分が、こんなにもぐずぐずになっているのは泉生さんのせいだと、八つ当たりしている。
< 61 / 162 >

この作品をシェア

pagetop