君と初めましての再会
私が泉生さんの頬に伸ばしていた手を離そうとすると、きゅっと握られた。

「っ!」
「何?蓮美」

嘘…。
泉生さん、いつの間に起きてたの…?
私は俯けていた視線を一度泉生さんに向けたけれど、またすぐに俯いた。
握られている手がどんどん熱くなる。

ソファの軋む音がする。
泉生さんが上体を起こしたようだ。

ぷるぷる震える。
これは怖いとかじゃなくて、緊張だ。
顔が熱い、耳まで赤くなっている気がする。
こんな顔、泉生さんに見せられるわけない。
「あ、あの、泉生さん、手、離してもらえませんか?」
そう聞いたのに泉生さんは…
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