君と初めましての再会
周りは少しざわざわとしていた。
ちょこちょこ聞こえてくるのは、今揺れを感じたとかいないとかだった。
向葵ちゃんは、私と同様に寝ていて揺れで起きたようで、感じていないという友達に必死になって説明していた。
何だかよくわからないけれど、私はまた睡魔に襲われ、少しずつ瞼を閉じた。
「…え!…え!」
何だろう騒がしいな…。
「ねえ!」
私は向葵ちゃんの呼ぶ声で目を覚ました。
ハッとして回りを見ると、余りにも人が少なく、日は落ちかけていた。
「どうしたの?向葵ちゃん」
向葵ちゃんは珍しく慌てた様子で口を開いた。
「なんかおかしいんだよ!起きて!」
向葵ちゃんの慌てっぷりにだんだんと不安になってきた私は車内を見回した。
確かに人はとても少なく、クラスメイトは全員で私と向葵ちゃんをいれても、五人ほどしかいなかった。
私は嫌な予感がしてスマホを開こうと思ったのだが、何処にも見当たらない。