君と初めましての再会
後ろの方の私と対照的に泉生さんが最前列と少し離れてしまった。
今朝はすぐそこに居たのになぁ泉生さん。

「…蓮美」
「うひゃい!」

…びっくりして過剰な反応をしてしまった。
大きな声じゃなかったから周りには気にされていなくて良かったけれど…。
隣の向葵ちゃんからこそっと話しかけられた。
「な、何?向葵ちゃん」
「…あの人でしょ」
…へ?

あ、あの人って…まさか…。
向葵ちゃんの視線のさす先にゆっくりと目をむけると…い、泉生さん…。

「泉生さん、オナクラで良かったねぇ~」
「ひ、ひぇ…」

向葵ちゃんは、勘が良すぎるのでは…?
「あ、私の勘とかじゃないから。蓮美が分かりやすすぎなだけだから」
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