君と初めましての再会
それすら顔に出ていたのだと思うと、本当に分かりやすいらしい。
「でも良かった」
「?」

向葵ちゃんかはどこか微笑ましそうな顔をして、前に向き直った。
「前までの蓮美は人の顔色伺って自分は後回しで、自然な笑顔が少なかったから。今は表情が分かりやすくなったし、笑顔も増えた」
「向葵ちゃん…」
「好きになったのがあの人で良かったね」

っ~!
感極まって泣きそうになった。
向葵ちゃんにぎゅっと抱きつきたくなっけれど、向葵ちゃんにも迷惑をかけることになるので、今は我慢した。
そっと向葵ちゃんを見ると乙女の顔でどこかを驚いたように見つめている。
そっちに目をむけると一人の男子生徒が座っていて、小さくふふっと笑った。
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