玉座取りゲームを開始しよう
ズキンズキンとエレンの胸が痛みを発していく。レイの話を遮るようにエレンは駆け出した。

足を疲れを感じ、エレンは肩を大きく上下に動かしながら走るのをやめる。目の前に池があった。エレンは池に近付いていく。

今日は雲一つない晴天だ。水面にエレンの姿がはっきりと映る。オリーブ色のただ結んだだけの髪は乱れている。少し吊り上がった目はレイに言われた言葉に傷付き、揺れている。平均より少し高い身長、そして肉付きのよい胸部と臀部ーーー。

「どうして、僕は「女」として生まれてしまったんだろう……」

エレンは両手で顔を覆う。筋肉も体力も男には劣る。女であることはとっくの昔に受け入れている。しかし、一つだけ受け入れられないものがあった。ーーーそれは、女は王位継げないということである。

周辺諸国では、国を女性が統治しているところもある。しかしアルクトゥルス公国では、法律で「女は王位を継げない」と決まっているのだ。
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