二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
乃亜がフラミンゴみたいに片足だけ浮かせて見せると、ダグラスは急に顔色を変えて乃亜のところまできて、乃亜の腰を取った。
本当に心配げな顔で見つめられて、乃亜の顔が緩む。
「このくらい大丈夫ですよ、もう……。とっくに治っていますから」
「だからって無理をしていいわけじゃない」
もう、本当に。
このひとは。
たったの二日で、こんなふうに誰かを愛しく感じられるなんて、想像さえできなかった。
半年付き合ったひととのキスさえ躊躇していたのに。
乃亜はそれこそ、バレエに真剣すぎて男の子に興味を持つ時間がなかったせいで、おかしくなってしまったのかと思っていた。もう誰も愛せないのかもしれないと……。
でも違う。
乃亜に必要だったのは、正しい相手との出会いだけだったんだ。
「とにかく……俺が十七歳のとき、ウィリアムはすでに八十歳を超えていた。当然、牧場を続けていくなら俺が必要だった──高校卒業と同時に俺が牧場を継ぐはずだったんだ。名義こそ親父のままだが、俺が責任者になるはずで」
乃亜の腰に手を回したまま、ダグラスは続けた。
話が核心に近づいてきたのを察して、乃亜は背筋をぴんと伸ばす。ひと言も聞き漏らしたくなかった。