二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~

 地平線に浮かびはじめた朝日に照らされたダグラスの後ろ姿を見つめながら、乃亜はダグラスが預けてくれたマクブライト邸の鍵の束を抱きしめた。

(わたしは偶然ここに……彼にとって必要なときに、居合わせたから……)

 でも、『ありがとう』。
 そして『天使』。

 乃亜がきちんと英語のニュアンスを理解していないだけ? なにか「天使」に他の意味があっただろうか?
 それとも本当に、ダグラスは乃亜を天使のようだと思ってくれたの?

(とにかく……っ! せっかく信頼してもらえたんだから! 満足度120%の仕事をしないと!)

 コーヒーカップを片付けてキャビンの戸締りをすると、乃亜はマクブライト邸に向かった。
< 140 / 287 >

この作品をシェア

pagetop