二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~

あなたと歩む道 ※一部ダグラス視点


 もしかしたら自分は誰も愛せないのかもしれないと思った日々は、なんだったんだろう? そんなに昔のことじゃないのに。
 広瀬乃亜、スプリング・ヘイブン牧場七日目──。
 滞在一週間を数えるに至って、乃亜はひとつの結論に到達した。

(わたしって……実は結構チョロかったんだ……)

 一週間前まで存在も名前も知らなかったひとを相手に、すっかりのぼせ上っている。
 しかも、その相手はどうしても乃亜の面倒を見なければいけない立場にいるだけで、乃亜のことはただの客だと思っているのに。

 たまたま乃亜の技能が彼の役に立ったから、友達のような……仕事仲間のような……不思議な絆を築くことができたけれど、女として見られている気はまったく……しない。
 なぜなら一度抱き上げられた以外、ダグラスはまったく乃亜に触れようとしないからだ。

(もしくは、逆にそのせいで惹かれる……のかな?)
 彼なら安心できるから。
 おそらく愛してはくれないけれど、その分、愛やセックスを求めてきたり、急かしたりはしないとわかっているから……。
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