二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「とりあえずなにか着てください……。風邪ひいちゃいますから」
ダグラスが半裸であることについて、この女性が心配しなければいけないことはいくつかあったが、風邪は間違いなくそのうちに入っていない。
「誤魔化さないでくれ」
「なにも誤魔化してなんていません。あなたの方からキスして欲しいって言ったの。い……今さら文句言っても遅いんですから」
「文句を言う? 俺が? 言ったか?」
「まだ言ってませんけど、言いたそうな顔してます」
「なんだって?」
たとえ縄に縛られて尋問されても、今のキスに文句など出てこないだろう。
──あえていえば唇ではなかったことだろうか?
でもそれは次のために取っておけばいい……。
「ほら! 怒ってる! でも、あ、あ……謝りませんからねっ」
乃亜は逃げようと身をひるがえした。
実際、乃亜はソファから離れて、リビングの暖炉辺りまで逃げるのに成功した。しかしダグラスは彼女のあとを追ってすぐにその華奢な身体を捕まえた。
「きゃっ」
自分の上半身が裸で、髪は濡れたままだったことも忘れて、乃亜を壁際まで追いつめる。右腕を乃亜の頭上の壁に押しつけて彼女を囲い、逃げられないようにした。