二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「……んっ……」
雨水が互いの唇に滴るような、雨の中のキス。
ダグラスの大きな両手に頬を包まれて、息を奪われるような深い口づけを受ける。奪われると同時に息を吹き込まれるような、熱くて……でも癒される、本物の接吻だった。
「は……っ」
いつかくるこの瞬間のことを、乃亜は幾通りも想像していた。
ついばむようなもどかしいキスや、優しくて真っ直ぐなキス……。でもこれはそんな御伽噺のような触れ合いではなくて、もっと魂を焦がすような、性急で、相手に渇望された行為だ。
乃亜もダグラスの頬を両手で包み返した。
舌で互いの口内で探ろうとすると雨水が唇から滑り込んでくる。
雨の味がして、森の匂いがして、ダグラスの熱を感じるキスだった。
「見つけた……」
ダグラスが言った。
「はい……見つけて、くれた」
乃亜はささやき返す。
ただ事実の確認に過ぎない言葉のはずが、なぜか深い意味を持っているみたいに心に沁み込んでいく。
夢でさえ見たことのなかった熱いキスはいつまでも続いた。