二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
外では少し空模様が怪しくなってきている。
もしかしたら例のサンダーストームがまた近づいているのかもしれない。
あの仔牛は大丈夫かな……。もしかしたら雷を怖がったりしないかしらと、ふと心配になった。こんなふうに感じて、乃亜はこの土地を……あの牧場を、平常心で去ることができるだろうか。
そんなふうに思いながら濡れる窓の外を見つめる。
「別にダグラスだけがジョッシュの入隊理由じゃない。元々軍人の多い家系だったし、四年の任期を終えると結構色々な奨学金制度があるんだ。ジョッシュの両親じゃ学費は出せなかったから」
「ええ……」
「年の割に大人びていたせいもあって、ダグラスはジョッシュの兄貴分みたいな感じだった。いつもついて歩いてたよ。ソフィアはジョッシュの入隊に反対していたが、ダグラスも一緒だったらってことで最終的に同意したんだ。ダグラスに『ジョッシュを頼む』と言ってね。三人一緒によくつるんでいたから」
ああ……。
なんだかもう続きを聞くのが怖くなってきた。
ソフィアには会った。ダグラスは口をつぐんでいる。ジョッシュはどこにもいない……。
その答えは?
「詳しいことは俺も知らない。だから、いい加減なことは言わない」
「はい」
「中東だ。アフガニスタン。ジョッシュとダグラスは一緒にいたはずだが、ジョッシュだけ二ヵ月先に帰ってきた。その意味がわかるかい?」
「…………」