二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「おそらくだけど、ソフィアはもうそんなふうには思ってないよ。あのとき、俺たちは皆若くて、ジョッシュを失ったばかりで傷ついていた」
確かに、そんなようなことをソフィアも言っていた。
邪魔するつもりはないと……。
「でも、ダグラスは……」
「そう、ダグラスはまだ律儀にその誓いを一語一句守っている。誰とも幸せにはならないと」
ピックアップトラックとはいえオートマなので、わざわざいじる必要はないのに、ネイトは時々遊ぶようにギアを変えながら運転を続けた。
たかがコロラド。されどコロラド。
乃亜が最初に迷い込んだ牧場へ続く一本道に入ったとき、しばらく無言だったネイトが再び口を開いた。
「でもさ、すごいことだと思わないかい?」
「え?」
「ダグラスの律義さというか、一本気さがさ。俺だったら守れないね。守るべきだとも思えない」
「……それは……」
「ウィリアムにそう育てられたんだろうな。彼もまた一途な男だったからな……詳しくは知らないが、確か……昔好きになった日本人の女がいるせいで、生涯独身を貫いてるとかなんとか……」
と、そこまで言って、ネイトは青い瞳を見開いて乃亜を見た。
あ、やっと今、気づいたんだ?