二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
「あ……っ、これ……は」
いくらはじめてで初心だといっても、乃亜はこの現代に生を受けた。この行為に関する知識はある。いわゆる自慰も……試みたことはある。そこまで熱心に耽ったことはないが、どこをどうすれば気持ちよくなるのかの知識は、それなりにあった。
──でも。
「あぁっ、ひ」
「そんなに可愛い声ばかり出さないでくれ」
「ん……で、でも……ふ──ぁ!」
「もっと乱してしまいたくなる」
「──っ」
おそらく、もし酔っていなければダグラスはもっと繊細に優しく、乃亜にはじめての経験を与えてくれた。でもこのダグラスは、もっとむき出しの……本物のダグラスだ。
いつもは理性の陰に隠れている貪欲な、男そのもののダグラス。
こんなふうに彼の理性が危うくなっている隙にセックスを求めた乃亜は、もしかしたらズルいのかもしれない。本来ならきっと断られると、わかっていたから。
乃亜はいつもの理性的な彼を愛している。
でも……。
でも乃亜は、こんな生々しい彼も同じくらい愛しいと思った。こんなふうに素直になった彼も、同じように欲しいと。
ときにはこうやって正直になる権利が、この男性にはあると──。