二度目の永遠~ある夏にコロラドで見つけた牧場主との運命の恋~
ダグラスの右手が背中に回って、乃亜のブラのホックを外した。もう片方の手がショーツを引き下げる。
大きな彼が着ていたフランネルシャツは乃亜のほぼすべてを干し草から守ってくれたけど、足の先だけははみ出してしまい、少しチクチクした。でも、そんなことはすぐ気にならなくなったけれど。
「悪いが、もう挿れさせてもらうよ」
ダグラスはベルトを外して乃亜の横に置くと、ジーンズのジッパーを下ろした。そして現れたのは、今までどうやって服の中に収まっていたのか不思議になるくらいに猛った、ダグラスの男性自身だった。
彼は脱ぎ捨てる前にジーンズのポケットから避妊具を出した。
「それ……いつも、持ち歩いているの?」
乃亜がからかうと、ダグラスは指と口でパッケージを破りながら短く笑う。
「君と最初にチャンピオンに乗ったあとから、持ち歩きはじめたよ。手を出してはいけないと思っていたが、自分を信用しきれなかったから……せめて、もしそうなっても、安全に抱いてやらなきゃいけないと」
「もう」
「この厩舎で、君がキスしたことさえないと大演説したのを聞いたあと、俺が何回自分の手で抜いたか知ったら……裸足でここから逃げ出したくなるだろうな」
逃げ出すところか、乃亜の深いところは、その可哀そうなダグラスの大切な一部を早く受け入れたいと啼いている。
その、したことさえなかったキスは、彼がすでに奪ったから。今はもう最後の砦を崩すだけ……。
「きて、ください……」
「そうさせてもらうよ」
薄い膜を根元まで装着し終えたダグラスは、正面から乃亜に覆い被さった。
ふたりは舌を絡め合う口づけで互いを高め合い、そして、挿入のときを迎えた。
「ん……ぁ……っ、……っ」
痛くなかったと言えば嘘になる。目尻には涙が浮んだ。
素晴らしいばかりではない、無垢を捨て去る破瓜の痛み。乃亜は必死にダグラスの背にしがみついた。ダグラスは乃亜を守るように彼女の腰を抱いた。
大地を濡らす雨は、いつまでも振り続けていた。